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『わからんさんのかんたん算数』 第2巻
太田眞人・作 下地充久・絵 |
たし算とひき算の記号のおはなし
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みなさんは、+(たす)とか−(ひく)といった算数の式の記号をしっていますね。この記号があるのでまよわず式がかけるし、計算の仕方もすぐに判断がつきます。 しかし、これらの記号がなかったら、どうでしょうか。ずいぶん不便ではないでしょうか。 「+」「−」という記号は、今から500年ぐらい前から使われだした記号で、それより昔はなかったそうです。 4000年前のメソポタミアのパピルスには、分数のたし算が書かれています。けれども、その当時は、数を横にならべて書くだけで、記号もないまま、それがたし算を意味していました。 |
記号をはじめて使ったといわれているギリシャのディオパントス(今から1700年ぐらい前の人)は、たし算は数を横にならべるだけで記号を使いませんでしたが、ひき算のときに「φ」という記号を使いました。 そして、それから1200年ぐらいがたって、ドイツのヴィットマンが、初めて「+」「−」の記号を使いました。しかしこれは、多いか足りないかを表す符号として使ったそうです。 「+」という記号は、ラテン語で「と」という意味を表すetがtだけになり、「+」になったと言われています。 「−」という記号は、これもラテン語で「たりない」という意味の、minusのはじめの文字をとって、 |
ぺけぺけ大王とまるまる大王
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昔、私が算数の教科書を使って授業をしていくなかで、子どもたちが理解しにくい箇所にぶつかったときには、数学教育協議会の理論や実践を取りいれ、分かりやすく、さらに子どもたちが喜ぶ学習を作り上げようとしてきました。今では、その考え方が、ずいぶん取り入れられるようになっており、以前とは変わってきていると思います。 この本に出てくるぺけぺけ大王は、ちょうど、私がその理論を学び始めたころに誕生させたキャラクターで、子どもたちに×を与えつづける、にっくき敵なのです。 初代ぺけぺけ大王と勝負した子どもたちは、もう20代半ばになっていますが、いまだに、ぺけぺけ大王はどうしているのかという話題が出るくらいです。 |
にっくき敵なのですが、当時から、なぜか人気があり、ラブレターやファンレターを出す子や、夢の中でぺけぺけ大王に勉強をさせられてしまった子や、運動場を、ぺけぺけ大王が走っているところを目撃してしまったという子まで出たりして、愉快な話題には事欠きませんでした。 この本を読んだ皆さんの中には、ぺけぺけ大王よりも、まるまる大王の方が魅力的だったという人もいるかもしれませんね。ひく数が多いほど、まるまる大王の目が光り、タイルをパックンと食べていくさまを想像すると、なんだか笑えてしまうのではないでしょうか。 そんなふうに思えた人の心の中には、ぺけぺけ大王やまるまる大王が、きっと生き続けていることだと思います
おおたまじん |